消費者金融地獄の体験談と審査の甘い融資先

株やFXでぼろ負けして借金を抱えた人が集まるランキング

今から10年位年前、株式投資で2000万円儲けて、調子に乗って更にIT株で信用取引を目一杯やった僕は、ITバブルの崩壊と共に、たちまちマイナス評価損が膨らみ追証に陥ってしまった。

その場をしのぐために以前利用したいた消費者金融から数社借りてたちまち借金額が180万円になってしまった。

日に日に下がるIT株・・・。
株価の数値が減少していくにつれて僕の体力や生命力も減少していくような気がした。

実際に株の暴落から1か月位で当時の僕の体重は10キロ近く減っていた。
顔はやつれ、不安による睡眠不足で目の下にはクマが出来て、頬はこけて、目も充血しておりました。

勤め先の会社でも株価が気になって仕事がロクに手につかず上司には怒られてばかりで、同僚からは「もうアイツは首になるのは時間の問題だ」と陰口を叩かれていた。

手持ちのIT株の暴落による信用取引の担保余力を少しでも高めようと消費者金融から借りた180万円の追加担保資金も底を尽きかけ、次の追証がかかりそうになった時にようやく株価は反発した。

株価というのはずっと下がりっ放しではなく、ある程度下がると反発して値が少し戻る修正がある。

株価が少しでも戻った時は、なんともいえない安堵感が込み上げてきたものだ。強制決済におびえ続け不安で不安で仕方なかった張りつめた気持ちが少し緩み食欲も少々増した。

下落途中で度々株価が少し反発して持ち直す度に不安な気持ちが和らぎ、時には訳がわからず涙がジワ～～と出てくることがあった。

株価が少し反発して戻った日の夜は少し眠ることもできた。
「反発がずっと続けばいいな」と夢見て床に就くのである。


一人暮らしの夜のワンルームマンション・・・・。
シ～ンと静まり返った深夜の午前2時30分。

台所の水道の蛇口が少し緩んでいたのだろうか・・・。

「ポチャ！ポチャ！ポチャ！」と水滴が落ちる音が響き渡っていた。
布団の中で僕はふと岩手県の田舎の両親を思い出した。

ここ1か月以上、暴落する株の事で頭が一杯だった僕は実家の両親を思い出すのは久しぶりの事だ。

「お父さんお母さんは元気だろうか？」・・・・子供時代、貧乏ながらも僕を可愛がって育ててくれた両親。

上京していつか東京で立派な男になって親孝行をしたいと思っていたのに、今の僕と来たら借金漬けだ。

こんな僕を見たら親はどんなに悲しむだろうか・・・。

恥ずかしいやら、情けないやら、空しいやら・・・色々な気持ちが心の中に交差して僕は布団を頭からかぶって眠りについた・・・。

「明日も持ち株が上がるように！」・・と念じつつ。

⇒次回に続く


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