消費者金融地獄の体験談と審査の甘い融資先

過去のバカな過ちを繰り返し大きな借金を負ってしまったアホな僕・・。

毎月の多重債務を必死に返済する生活が５年近く続いた僕。

肉体的にキツクても歯を食いしばって我慢して２つの肉体労働系のアルバイトを朝～夜と掛け持ちして借金を地道に返済していった僕。

毎日６５円～８８円の味気ないカップラーメンや具無しソーメン、オカズ無しの塩ご飯を食べ続けてきた貧乏な僕。

そして少しでも生活費を節約し借金返済に全力を尽くそうと『家賃３万円の築40年以上、4畳半一間、風呂無し、トイレ共同便所』のボロアパートに住む下町の僕。


そんな極貧な生活を何年も続けていくうちにようやく借金が確実に減って行ったのです。

毎日無我夢中で働いて返済いていった甲斐があって当初５００万円位あった借金が半分位まで減っていたのです。

それでも２００万円以上の借金ですから、返済は決して楽ではありませんが、以前みたいに「金利を払うのが精一杯」とか「クレジットカード現金化をしてその場をしのぐ」・・・という生活からは少なくとも脱出できたのです。

多少生活が楽になった時の事です。
前回の記事でも書きましたが、僕はＦＸという金融商品と出会いました。

偶然、夜間のオフィスの清掃をしていたら清掃現場のデスクの上に一冊の「ＦＸの本」が置いてあったのです。

以前、僕は株式投資の信用取引にハマり手酷く損をして大きな借金を抱えてしまった苦い経験もあり、『もう２度と相場なんかやらないぞ！』と心に決めておりました。

なので、このＦＸの本を興味深くパラパラと目を通し、途中で「ハッっと」我に帰り条件反射的にこのＦＸの本をデスクに投げ捨てました。

『また同じ過ちを繰り返してはダメだ！！』・・・と。

その後、現場仕事を終わり帰りの電車で吊革をつかみボーっとしていたら『ＦＸで億万長者』という週刊誌の吊革広告が僕の目に入ってきました。

『またＦＸか！！いい加減にしろ！！』と思いつつ、その週刊誌の吊革広告から目を反らしました。

「相場のせいであんなに苦しい借金地獄に落ちたのに、いまさらＦＸなんて」・・・そう思いつつ電車を降りて自宅に向けて夜の道を歩いて帰りました。

そして途中コンビニエンスストアに寄って晩御飯の１つ８８円のカップラーメンを買って店に出ようかと思いきや、少し雑誌の立ち読みでもしようと思って雑誌コーナーで雑誌を物色していたら、またまた「ＦＸで儲ける」みたいな特集を組んだ雑誌が置いてありました。


そう・・・・僕が借金返済の生活に明け暮れる数年の間に、いつの間に世の中はＦＸブームとなっていたのです。

僕はそれに全然気付かなかったのです。


『ＦＸっていったい何だ！？』・・・・僕は気になって仕方がなくなってしまい、不覚にもコンビニに置いてあったＦＸの特集雑誌を買ってしまったのです。


このＦＸという得体のしれない金融投資の存在が、その後の僕の運命を思いっきり翻弄することを、今の僕は全く知る由もなかった・・・。

⇒次回に続く

消費者金融で重度の多重債務に苦しみつつも高時給＆高日給の肉体労働系のアルバイトを掛け持ちしながら、日々の借金を返済し、返済が追いつかなくなる時はクレジットカードのショッピング枠現金化を利用してその場をしのいでいた、世知辛い僕・・・。

それから数年経った・・・。


ある真夏の日、かなり猛暑でメゲそうになりつつも倉庫で肉体労働をセッセとこなす僕。

川崎の東扇島にある倉庫街だ。
ここで往復１時間半をかけて通勤し冷房のきかない暑い倉庫で重い荷物を手際良く荷分けし、ひと段落の仕事を時間以内に終わらせておもわず『おりゃ～～～！！』と気合いを入れた僕。

この大きな気合い声に周りの作業員が振り向く。
多くの視線が一気に僕に集まる。

皆それぞれ『何だこの男は？？』という顔をして僕を見る。

既にこの現場では数年仕事をしており古株となっている僕である。

古株の僕は周りの作業員の視線も全く気にせず気合いを入れた掛け声を作業中に張り上げたり、時々新しく入った新入りに仕事を教えたり、ダラダラ仕事をしている作業員を注意する事もある。


自分のノルマの仕事を終わらせたところで作業終了のチャイムが鳴った。

自販機で５００㏄のコーラを買い更衣室にスタスタと戻りコーラを一気飲みして帰りの支度をしておりました。

更衣室の中は冷房は聞いておらずムンムンと暑く汗と男の体臭でむせる狭い空間。

その更衣室の中には少しヒビが入った大きな鏡が壁に貼ってありました。
この鏡に映し出された上半身裸の自分の姿をみて『俺もたくましくなったなぁ・・・』と思いました。

思えば、消費者金融で借金漬けになる前の僕は印刷会社に勤めていました。その当時の僕はひ弱でモヤシみたいな体をしていた。

しかし、あれから１０年近く経ち、ここ数年の肉体労働に慣れた僕の体は自分でも惚れ惚れするくらいのたくましい体である。

『１０年経って、１０年若返ったみたいだ』

そう自画自賛し僕は倉庫を後にし次の掛け持ち仕事に向かった。

今日の夜間の仕事はビル掃除だ。

都内のオフィス街にある夜のオフィスビルに赴き事務所や床、ホールやトイレなどを清掃する仕事だ。

これもモップやらゴツイ清掃機など使い結構重労働だ。
その仕事もかれこれ２～３年はこなしている

せっせと、ある金融会社のオフィスの事務所を清掃していると、デスクの上に、本が置いてあった・・・。

なんか目立つタイトルに惹かれて『なんだろうこれは？』と思わず僕は、仕事を中断してこの本を手に取ってみた。

「ＦＸで１００万儲ける」みたいなタイトルの本だった。

ＦＸってなんだろう？
これが僕がＦＸとの最初の出会いであった・・・。

⇒次回に続く