消費者金融地獄の体験談と審査の甘い融資先

消費者金融で重度の多重債務に苦しみつつも高時給＆高日給の肉体労働系のアルバイトを掛け持ちしながら、日々の借金を返済し、返済が追いつかなくなる時はクレジットカードのショッピング枠現金化を利用してその場をしのいでいた、世知辛い僕・・・。

それから数年経った・・・。


ある真夏の日、かなり猛暑でメゲそうになりつつも倉庫で肉体労働をセッセとこなす僕。

川崎の東扇島にある倉庫街だ。
ここで往復１時間半をかけて通勤し冷房のきかない暑い倉庫で重い荷物を手際良く荷分けし、ひと段落の仕事を時間以内に終わらせておもわず『おりゃ～～～！！』と気合いを入れた僕。

この大きな気合い声に周りの作業員が振り向く。
多くの視線が一気に僕に集まる。

皆それぞれ『何だこの男は？？』という顔をして僕を見る。

既にこの現場では数年仕事をしており古株となっている僕である。

古株の僕は周りの作業員の視線も全く気にせず気合いを入れた掛け声を作業中に張り上げたり、時々新しく入った新入りに仕事を教えたり、ダラダラ仕事をしている作業員を注意する事もある。


自分のノルマの仕事を終わらせたところで作業終了のチャイムが鳴った。

自販機で５００㏄のコーラを買い更衣室にスタスタと戻りコーラを一気飲みして帰りの支度をしておりました。

更衣室の中は冷房は聞いておらずムンムンと暑く汗と男の体臭でむせる狭い空間。

その更衣室の中には少しヒビが入った大きな鏡が壁に貼ってありました。
この鏡に映し出された上半身裸の自分の姿をみて『俺もたくましくなったなぁ・・・』と思いました。

思えば、消費者金融で借金漬けになる前の僕は印刷会社に勤めていました。その当時の僕はひ弱でモヤシみたいな体をしていた。

しかし、あれから１０年近く経ち、ここ数年の肉体労働に慣れた僕の体は自分でも惚れ惚れするくらいのたくましい体である。

『１０年経って、１０年若返ったみたいだ』

そう自画自賛し僕は倉庫を後にし次の掛け持ち仕事に向かった。

今日の夜間の仕事はビル掃除だ。

都内のオフィス街にある夜のオフィスビルに赴き事務所や床、ホールやトイレなどを清掃する仕事だ。

これもモップやらゴツイ清掃機など使い結構重労働だ。
その仕事もかれこれ２～３年はこなしている

せっせと、ある金融会社のオフィスの事務所を清掃していると、デスクの上に、本が置いてあった・・・。

なんか目立つタイトルに惹かれて『なんだろうこれは？』と思わず僕は、仕事を中断してこの本を手に取ってみた。

「ＦＸで１００万儲ける」みたいなタイトルの本だった。

ＦＸってなんだろう？
これが僕がＦＸとの最初の出会いであった・・・。

⇒次回に続く