消費者金融地獄の体験談と審査の甘い融資先

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ある夏の日曜日の午後7時前。
テレビアニメの「サザエさん」のお馴染みのエンディング曲がテレビから流れていた。

僕は狭いワンルームマンションの部屋で「具の無い冷やしソーメン」を食べながら、ぼんやりと「サザエさん」をテレビで眺めていた。

今日の「サザエさん」のストーリーはほとんど覚えていない。なぜならここ数日ずっと考え込んでいたからだ。

何を考えていたのかというと「消費者金融の借金の返済計画」についてだ。

僕は既にアコム、プロミス、レイク、武富士、シンキ（ノーローンカード）から5社300万円もの借金を抱えていた。

月末になると毎月の返済で頭が一杯になる。そしてかつてのようにキャバクラなどで夜遊びする金銭的余裕もなくなってしまった。とにかく毎月の消費者金融の借金の返済を何とか滞らせずに返済する事と借金の返済をする為に毎日働くことが僕の生活の全てになってしまった。

「しかし、このままではジリ貧になるのは時間の問題だ。今の内になんとかしないと後で取り返しのつかないことになるだろう・・・。」

そんな事を考えていた日曜日の夜。幼い頃から大好きで今も欠かさず見ている楽しいはずの「サザエさん」のアニメのストーリーも空しく頭の記憶から消去されていくだけだった。

さて、「今の借金返済の計画の手始めに何をすべきか？」・・・僕は少ない自分の脳ミソをフル回転させて考えに考えた・・。

「実家の両親に頼ろうか・・・？」

ふと僕は岩手県の実家を思い出した。

しかし、岩手県の実家は決して経済的に豊かではない。両親は細々と農家をやりながらつつましく生きている。

そんな両親にいきなり300万円ものお金の無心を頼んだらどんな顔をするだろうか。また僕が消費者金融でお金を借りていると知ったらどんなに悲しむだろうか・・・。

ただでさえ岩手の片田舎である。田舎の両親は「サラ金」という言葉は知っているが、「消費者金融」とか「キャッシング」なんて言葉はおそらく知らないだろう。

両親は高利貸し業者はイコール＝「昔ながらのサラ金」という怖いヤクザなイメージしか持っていないだろう。

昔、親戚が事業で失敗してサラ金から多額の借金を抱えて破産して一家離散した人がいた。僕の両親も親戚のサラ金破産についてはかなりショックを覚えたようだ。

そんなイメージしか持っていない両親が僕がサラ金から沢山お金を借りているなんて聞いたらそれこそ倒れてしまうかもしれない・・・。


「だめだ！だめだ！やはり親に頼るわけにはいかない・・」

僕は身内に頼らず他の方法で多重債務脱出の道を考えることにした。


しかし、考えれば考えるほど消費者金融の借金の悩みが僕の心の中で次第に大きくなり心も不安になっていくのだった。

借金という言葉を思い出すだけで心臓がドクドクと高鳴る自分がそこにいた・・・

⇒次回に続く・・・・


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