消費者金融地獄の体験談と審査の甘い融資先

連帯保証人で借金地獄に落ちる住人のランキング！

学生時代の友人Aと10年以来の再開をした僕は友人と一緒に事業を起こすことになった。

この事業はリフォーム・内装関係のフランチャイズで今後伸びていくはずの業界だ。

そして何と言ってもAは頭が切れるし、誠実で人望も厚い、ビジネスに関する知識や素養もあるように見受けられたので、彼についていけばきっとうまくいくはずだと私は信じて疑わなかった。

それだからこそ、僕は友人の事業資金の連帯保証人になったのだ。

事業資金は500万円。
Aはある街金でその事業資金を事業ローンとして用立てた。

さてこうして、事業資金がそろったところで、新しい事業をAと共にスタートすることになったのだ。

残る問題は「時間」だ。

僕は消費者金融6社から400万円以上の借金を抱えている。
その毎月の消費者金融の借金返済の為に、サラリーマン稼業＋夜の副業アルバイトを外せなかった。

Aは「仕方無いからしばらくは手が空いた時に手伝ってくれればいいよ。こちらの事業がうまく軌道に乗り出したら、アルバイトを辞めて本格的に手伝ってくれればいい」と言ってくれた。

僕はその言葉に甘えることにして、事業の立ち上げは全てAに任せて、引き続き昼間のサラリーマン稼業と夜のホテルレストランのアルバイト仕事を続けていた。

数週間経ちAは古いビルのテナントの事務所を借りて備品などを揃え終えた。ガランとして殺伐としていた事務所もようやくオフィスらしくなってきた。いつでも事業スタートできる段階だ！

『これから僕らの新しい事業の船出だ！』・・僕とAの2人はある夜に東京のある居酒屋で事業立ち上げの乾杯をした。

「これからどんどん仕事を取ってきて忙しくなったら従業員を雇い、事務所には綺麗なオネーちゃんの事務員を雇って・・」・・・なんてAと夢を膨らませてお酒が進んだ。

こんな楽しいお酒を飲めたのは何年ぶりだろう。

消費者金融の借金返済で今までとても酒なんて飲める状態でなかった僕に
とっては、これが何よりの褒美であった。

そして「明日からまた頑張るぞ！」

・・・と希望がでてくるのであった。

⇒次回に続く


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多重債務者に近づく甘い話の罠が一杯のブログランキング

消費者金融の借金地獄に落ちて、早数か月・・・本業のサラリーマン稼業を続けつつ、夜はホテルの皿洗いのアルバイトを土日含め週5日間副業で働いてなんとか毎月の消費者金融の借金をコツコツと返済しつつ質素で慎ましく生活をしていたある日、高校時代の旧友から突然不意の電話がかかってきた。

彼の名前はA。
僕と同級生だった男だ。


Aは地元の企業をサラリーマンとして長年勤め、自分の事業を起こして、もうすぐ脱サラするという。

そして、『是非、お前も一緒にやろう！』というビジネスの誘いだった。


「独立」とか「ビジネス」とかいう話はリスクがつきもの。

長年安定したサラリーマン生活をしていた僕にとってはあまり乗り気ではなかったし、ただでさえ僕はこの前も株で大損をして借金が更に膨らんでしまい毎月の借金の返済に青色吐息の状態で独立とかビジネスとかいわれても正直困ってしまった。

しかしAが「これは絶対成功するから！」と断言しており、しきりに熱心に僕に勧めてくるので、僕もそのAの起こすビジネスとやらに少し期待をするようになってきた。

それに高校時代のAの事は僕も良く知っている。
Aは生徒会の副会長を務め、周囲からも人望もあつかった。

根が正直で、面倒みが良く僕も高校時代のころはAに色々と良くして貰っていた。また高校時代、Aの自宅にも何度かあがらせてもらった事があるが、両親は実直でまじめな人柄であった。

そんなAが断言するのだから間違いは無いだろうと思うようになった。


そして、日を改めて僕はAと十年ぶりに再会することになったのです。

東京御徒町のある小さな寂れた喫茶店で僕とAは再会した。

Aは相変わらず、明るく爽やかな印象の男であった。
眉は太く、目鼻のホリが深く、体はガッチリ、健康的な日焼けをしていた。

色白でヒョロヒョロ体系、少し内気な僕とは正反対の男だ。

Aと喫茶店でつもる話をしつつ、今後の彼のビジネスの展開について色々話を聞いた。

彼の起こすビジネスは、リフォーム・内装関係のビジネスだった。
ある大元の会社があり、そこに加盟金を払いリフォームや内装のノウハウを学びフランチャイズで事業を起こすというビジネスモデルだ。

確かに現代はリフォームブームだし、内装や水周り、シロアリ等の家のトラブル解決の事業は需要があると思うし、Aの話を色々と聞いていると本当にビジネスが上手くいくように思えた。

また、Aは頭も切れるし、人望もある男なので、彼についていけばビジネスもきっと上手くいくだろうと僕は確信した。

しかし、一つだけ引っかかるのが、大元の会社に納める加盟金500万円である。

現在僕は消費者金融数社から借金をしているし、事業資金の余裕などとても協力はできない状態だ。

僕はその事も正直にAに伝えた。

Aは『加盟金や事業資金の件は全く問題ないよ。俺が開業資金を事業ローンで借りてなんとかするから、そのかわり俺が開業資金のローンの融資を受ける時に連帯保証人になってほしい』と言った。

「保証人」と聞いて僕は「えっ！」と少し戸惑いの表情をあらわにした。

しかしAは、「保証人といっても表面上の体裁だし、絶対にお前に迷惑はかけないから大丈夫。それにビジネスはきっと上手く行くから問題はない」と言った。

確かにあの真面目で正直で人望のあるAがそこまで言うのだから大丈夫だろうと僕はAを信じ、Aの連帯保証人になることを決心した。

かくして、僕とAの新しいビジネスがスタートした。

⇒次回に続く

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