消費者金融地獄の体験談と審査の甘い融資先

事業の夢を持ったが上に多重債務者になってしまう方のブログランキング

消費者金融で多額の借金を抱えた僕は、本業のサラリーマンと副業の夜の皿洗いのアルバイトをこなしつつ、なんとか毎月の借金返済をこなしていた。

そんな時に僕の旧友のAが訪ねて来て「一緒にビジネスをやらないか？」という誘いを受けた。

「内装やリフォーム関係のビジネス」だった。

Aの熱意と才能、そして彼の昔から変わらない誠実な人柄に共感した僕は賛同しAの連帯保証人になった。

その後、Aは古い事務所を構えて事業をスタートさせた。

僕はというと、本業のサラリーマンをやりながら夜の皿洗いのアルバイトをこなす・・・という以前とほとんど変わらない生活だ。

たまに手が空いた時にAの事務所に訪れてAの事業の雑用を手伝った。

私の見込んだ通りAは相当のやり手であった。
彼の持ち前の営業センスを武器に次から次へと仕事を取ってきているのだ。

Aは「営業　兼　現場仕事」をソツなくこなし、彼が忙しい時は私も極力現場仕事を手伝うようになった。

しかしAがどんどんと新しく仕事を獲得していくにつれて2人だけでは、作業が追い付かなくなり、アルバイトを雇う事に決めた。

募集人員は2人。
若い元気な男性が希望だ。

アルバイトの面接時は、Aと一緒に僕も立ち会う事になった。

今までの僕はずっと人から雇われる立場で雇用者に面接される立場だったのが、今度は僕がAと一緒に面接をする立場になったわけだ。
慣れない事になんとも不思議な気分であったが悪い気はしなかった。

自分と同じくらいの年齢の男性が履歴書を持って「お願いします！」と頭を下げて仕事を求めてくるわけだ。

僕も得意になって「君は何故ウチを選んだのかな？」
・・と面接でお決まりの質問を投げかけたりして楽しかった。

アルバイトの募集で大勢の応募者が来たのだが私とAで悩んだ結果、20代半ばの男性と30代前半の男性の計2人をアルバイトで雇う事に決めた。

人選は結果的に成功だった。
この2人のアルバイト男性は真面目で仕事の飲み込みも早かった。

そしてAは持ち前の営業力を生かしてますます多くの仕事を取って来た。
仕事が増えていけばいくほど、事業も回転し始め、共同出資者の僕にも事業の報酬が入ってくるようになった。

毎月の消費者金融の借金の返済も更にサクサクとこなせるようになり、少しばかりではあるが経済的にも余裕ができてきた。

こうしているうちに1年が経った。

Aの事業は更に好回転に回りだし、最初は個人事業主としてのスタートだったが、事業を法人化（有限会社）にし、社長がA。僕も形だけではあるが役人になった！

従業員も現場作業のアルバイトが5人、女性事務員が1人と増えた。

ある日Aは僕に言った。
『そろそろサラリーマン仕事とアルバイトと辞めて本格的にこちらで仕事をやらないか？』と。

丁度僕も、長年やってきたサラリーマン生活は潮時だと思ていたところだ。

今ではAの事業から毎月50万円少々の役員報酬を貰っているし今後も会社が伸びていけば更に報酬は増えるだろう。

これだけの収入が毎月あれば消費者金融の借金返済もかなり楽である。実際に、毎月の借金の返済も加速化し借金の元本も400万円から300万円まで減っていった。

そしてAと起こした事業は好調である。
僕が今さらサラリーマンをやっている理由などない。

『よし！サラリーマンを辞めよう！！』

僕は決心した


⇒次回に続く

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